| ADH1B遺伝子:Arg/His型, ALDH2遺伝子:Glu/Lys型 [22型] |
| 飲酒により中程度に顔が赤くなる「中間感受性フラッシャータイプ」です。2本の染色体のうち、一方の染色体に存在するALDH2遺伝子が不活性型です。そのため、少量の飲酒でも、このタイプに属する約2割の人に動悸が発生し、2本とも活性型の人に比べて、同じ量の飲酒をしても、アセトアルデヒド濃度は、血中でおよそ20倍、唾液中で約2〜3倍になります。この遺伝子型の人にとっての1本のお酒は、2本とも活性型の人の数本分のお酒に相当します。大酒家になりにくいとはいえ、飲酒を続けることで耐性が生じ、アルコール依存症や食道や下咽頭の発癌リスクが顕著に高まります。また、2本の染色体ともALDH2遺伝子が活性型のヒトに比べ、飲酒誘発性の喘息を発症する頻度が高いので、注意が必要です。既に気管支喘息を患っている方の中でこの遺伝子タイプに該当する方は、ALDH2遺伝子が活性型の気管支喘息患者に比べ、4.6倍高い飲酒誘発性喘息の発症リスクがあります。さらに、男性において、ADH1Bが低活性または中活性であることは、ADH1Bが高活性タイプの人に比べ、血管性痴呆の原因とされるラクナ梗塞に2倍以上なりやすいことがわかっています。このタイプの男性は、特に、血圧および血中コレステロール濃度に日頃から注意を払い、正常範囲に維持されるようコントロールすることが重要です。 |